在宅介護では福祉用具が欠かせません。なくても何とかできるものもありますが、介護をする方、される方が怪我をしないためにも必要な福利用具もあります。そのため在宅介護を始めるのであれば、福祉用具の機能や目的はもちろん、それを選択する際のポイントを知っておくことが重要です。
一口に福祉用具といっても、自助具や生活補助用具をはじめ、浴槽や便器あるいは手すりのような建築設備としての福祉用具など、幅広く多種多様。また利用目的別に分類すれば、住宅との接続を必要としない自助具や補助具の他、住宅との接続を必要とする固定式の器具もあります。前者は杖や歩行器、そして後者は手すりや身障者用トイレ、あるいは入浴用リフトなどが典型例ですね。
このような福祉用具を選ぶ際には、使用目的を明確化することが、まず最初のポイントになります。介護される方が自力で使用する福祉用具なのか、介護をする方と一緒に使用するものなのか、どのような生活シーンで使用すべきかなど、ハッキリさせましょう。これを怠ると、福祉用具本来の機能を発揮できないばかりか、介護される方の生活に支障をきたす可能性も。十分注意して利用しましょう。
次に大切なポイントは、単にその機能や利用目的だけから捉えるのではなく、用具を利用する準備から片づけまで、一連の流れで考えること。例えばポータブルトイレの場合、軽くて持ち運びに便利であれば、必要になった時に素早く設置し、片付けや清掃も容易になるはずです。
これらのポイントをもとに福祉用具を選んで使用し、介護する方もされる方も安全に過ごしてくださいね。