介護離職と社会復帰の課題を考えよう

介護が必要になる家庭は、日本中を見ると数多く存在しています。その家庭は、経済的な問題や介護を受ける人の問題など、多様な問題が複雑に絡み合っています。一つ一つの課題にしっかりと正面から向き合い、どのような解決策を提示できるかを真摯に考えなければならない時代に突入しているのです。

経済的な問題は、施設に入所することで、1ヶ月ごとの利用料が大きな負担になり、気軽に利用することができない要素があります。そのため、在宅で介護を継続させなければならないというケースは少なくありません。それに伴い、働き盛りの介護離職が顕著に現れるようにもなっています。国が介護の分野で財政の振り分けをもっと真摯に考える必要があります。

お金をかける分野と節約可能な分野を、国として十分に検討する必要があります。また、社会復帰が困難になるケースでは、一度介護で離職した人材は、介護にかける時間をなかなか元に戻すことができない上に、仕事上で必要なスキルを磨けない時間が圧倒的にある現実も。その現実と現状では、働きたくても仕事に手をつけられない悪循環があります。国全体で介護の分野にしっかりと目を向ける必要があることは長年の課題になっています。

国に財政面で働きかけることは容易なことではありません。しかし、高齢化と少子化が顕著に進行している現状に変革を投じなければ、今の日本のさらなる発展は期待できないでしょう。それと同時に、個人でも可能なことをしっかりと検討し続けることが肝要です。